慈生会の創立は、創立者ヨゼフ・フロジャク神父が昭和2年7月19日に中野区江古田にあった東京市立中野療養所の結核患者を見舞ったことが原点となっています。カトリックの精神に基づき「よい家族をつくる」ことを目的に、昭和4年に中野区野方町丸山に一軒の民家を借用し、療養所を出されて帰る家のない男性患者5名を受け入れました。その後、ベタニアの家、ナザレットの家、清瀬にベトレヘムの園、養護施設東星学園(現在のベトレヘム学園)などをつくりました。その後、結核そのものが撲滅宣言されるなど社会環境も大きく変わり、その時代ごとの「家のないもの」のために支援の輪を広げ、児童福祉、病院、障害者福祉や老人福祉の各事業を通じてキリストの福音にある隣人愛を示し、社会福祉に寄与することを目的としています。